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ここ数年、日本の近代化に貢献してきた「産業遺産」への関心が高まってい
ますが、その一つに、138年の歴史を誇る日本の鉄道遺産も挙げられます。
重要文化財や鉄道記念物の指定も増え、鉄道遺産は今活気を見せています。
しかし、歴史的遺産として保護される幸運なものがある一方で、忘れ去られ
ていく遺産も数多くあります。
明治13年(1880年)11月、小樽の手宮から札幌までの鉄道が開通。
新橋~横浜間に開業した日本初の鉄道に次いで日本で4番目、北海道で
初の鉄道が誕生しました。
明治15年には幌内までの全線が開通して、石炭の輸送が始まり、国内外各
地に輸送されました。石炭の積みだし港として鉄道が敷かれたことにより港ま
ち小樽は、北海道の海陸交通の結節点として発展を遂げました。
昭和37年(1962年)、当時の国鉄が、日本の鉄道開業90周年記念事
業として、当時の小樽・手宮駅敷地内に(北海道鉄道記念館)を開設し、記念
館はのちの(小樽交通記念館)を経て平成19年(2007年)に現在の小樽
市総合博物館として再オープンしました
総合博物館敷地内には、当時の機関車庫や転車台など鉄道の遺構が今も保存
され、日本の近代史のなかで展開された北海道の近代化を象徴するものとして
も貴重な存在であるとともに、蒸気機関が主であった時代の鉄道システムが残
る場所として、わが国における鉄道技術の発展を示す貴重な近代化遺産です。
また、小樽市総合博物館の建つ場所は北海道の鉄道起点の地であり、起点
(ゼロマイル)を示す標柱は、準鉄道記念物の指定を受けています。
さらに、施設内には「しづか」号、「大勝」号(2010年10月14日鉄
道記念物指定)など貴重な車両を50両以上保存並びに展示しています。
その多くは海に近い構内の屋外に保存されており、塩害や雪害により、損
傷の進行をはやめており、早急な補修対策が必要とされております。
現在、これら損傷の激しい屋外展示車両の補修の実施にあたっております
が、損傷の進行が予想以上に早く、早急な対応を迫られているのが現状です。
そのため、ぜひ、皆様にはこの趣旨にご賛同いただき、ご協力賜りますよ
うお願い申し上げます。
平成 23年 10月 10日
NPO法人 北海道鉄道文化保存会
理事長 飯 田 勝 幸
